第44代 理事長 井上 隼人
2023年度スローガン

私が座間青年会議所に入会したのは、2013年5月。以来長いようで短かった9年間多くの経験と様々な学びの機会をこの青年会議所という道場にて勉強させていただきました。やらなければやらないだけ、やればやるだけ得られる物がある。青年会議所活動を本気になれたのは2つの委員長職を経験出来た事が大きい。ひとつは青少年健全育成に関わる事業、そしてもうひとつは地域活性化を目的とした事業です。この2つは地域の子供たちや地域・街を巻込まないと成立しない事業であります。より地域に深く関わらせていただき、その運動を通じて青年会議所と地域の魅力を再認識できた時期でもありました。そしてもう一つのターニングポイントは出向です。人は人でしか磨かれないという言葉通り、素晴らしい仲間との出会いが今の自分を形成しています。今年度は学んできた経験を生かし、より地域に必要とされ、地域になくてはならない組織にしていきます。

まちづくり運動とは、市民が主体であるべきだと考えます。しかし、主体となるべき市民のまちづくりへの関心は、まだまだ高いものだとは言えません。それは多くの市民が、まちづくりは行政が行うものであるという、依存した考え方があるからではないでしょうか。

そのような状況下、様々な問題を抱える現代社会において、住民ニーズも複雑多様化し、行政だけに頼った事業展開はもはや限界に近づいていると感じます。市民主体の自立したまちづくりを進めるためには、市民活動が行われやすい環境づくりが必要と考えます。地域に住まう人々が地域の将来を想い、積極的に社会参画し、実践できるフィールドを提供していくことが必要です。市民の声を肌で感じ、市民と行政の架け橋となり、地域ビジョンを共有することができれば、市民主体のまちづくりは必ず実現できるはずです。これらを展開するにあたり先ずは未来の有権者となる子どもたちが主権者としての役割や責任を自覚できるような意識変革の事業構築をする役割を我々座間青年会議所が担うことで、活力溢れる未来への第一歩になります。

【魅力ある事業の構築と他団体との連携】 

本気で座間を魅力あるまちへと変えていくのであれば、他団体との連携は必須です。他団体と団結して運動展開することが出来ればとても大きな事業もできるし、アイデアや情報量や発信力すべてがプラスに働きます。青年会議所の事業構築は時に他団体には理解し難い時間軸で進んでいきますが、それらを押し付けることなく互いに歩み寄り、お互いを理解して進めていくことが大切です。座間青年会議所での歴史ある継続事業、わんぱく相撲座間場所。我々には伝統ある誇れる事業が存在します。新たに37回大会を迎えられる本事業は市民・行政の皆様に一定以上認知がされている事業です。勝つ喜び負ける悔しさを感じる中で思いやりの心を育んでもらえるように、今日まで継続事業として展開してきました。我々が行うわんぱく相撲とはどうあるべきか改めて考え、どう持続可能な形にして残していくべきか考える時期だとも思います。

 

【まだ見ぬ仲間を求めて】

JC運動の目的は明るい豊かな社会の実現であり、まちづくり運動を今後も発展させて いくためには拡大活動の必要性を理解し会員拡大に対し主体者意識をもちつづけなればな りません。全国的に見ても会員数の減少は大きな問題となっている中で、座間JCも例外ではありません。会員拡大は最重要課題として、早急に取り組まなければならない活動の一つであることは間違いありません。だとするのならば利他の精神を持って行動をするメンバーが一人でも多く必要だと考えます。私は、この座間JCでの活動を通じて多くの先輩方々からの「おもいやり」を常に当たり前に取り組んでいる姿を目の当たりにし、憧れ、この座間JCに入会をさせて頂きました。今一度、この素晴らしい学びの多い、座間JCの取り組みや利他の精神を伝え、発信することで地域の人々の心に響き会員拡大に繋がると確信をしております。しかしながら入会年数3年未満の会員が半数を以上占め、JC運動の参画から得られる喜びを感じる間もなく卒業し、JCの魅力を伝播することが難しくなってきている現状にも目を背けることはできません。JCは単年度制で卒業という限られた時間の中で様々な役職を経験することで、豊富な実践経験を積むことができる団体です。その経験を活かし、地域を牽引できる人材をより多く輩出し、明るい豊かな社会の実現に向け、地域のリーダーにふさわしい人材へと成長していくためのスキルとマインドを磨き、その資質を向上させる必要があります。また新入会員や入会年数が浅い会員との交流を積極的に行い、より懇親を深め友情を育みながら、座間JCの魅力を伝えることこそが今後のメンバー自身の人生の糧となり未来の座間JCや地域を担う人財となることと確信します。

【自身の成長のために】 

青年会議所活動の一番の魅力は、青年会議所に所属していなければ出会えなかったような人たちとの出会いです。出向は、県内にとどまらず、その気になれば日本全国、世界各国にも新たな出会いをもたらしてくれます。様々な場所で沢山の人と出会うことによって、出向したメンバーが人脈を広めると共に見識を深め、ネットワークを作ることで、自身の成長に必ず繋がり、それがLOMやまちの成長に繋がります。出向する権利は、すべてのメンバーに平等に与えられています。積極的に出向し、互いに出向者の活動を理解し、全体でサポートするという意識を持つと共に、その経験をメンバーで共有することが、座間青年会議所の発展にも繋がると考えます。

【出会いから繋がりへ】 

青年会議所の活動は月に必ず開かれる「例会」と、メンバーが必ず所属する「委員会」を中心に行なわれますが、デジタル環境の変化によりコミュニケーションの手法も大きく変化しました。デジタルを通して手軽に交流する事が出来る反面、ここ数年、委員会の枠を超えた交流が少なくなっていると感じます。青年会議所における活動で共通する大切な事は、人と人との出会いです。メンバー同士が直接会いふれあい語り合うことで人のぬくもりを感じ、新たな発見や今までなかった知識や見識が広がります。JC活動の目的の一つであり魅力の一つでもあります。積極的に相互交流することができれば、組織力を高め、大きな力が生まれ、今後どのような事業にもメンバー同士が団結して取り組むことが出来ます。

また、本年は外部監事を初めて迎えいれます。他LOMでの経験や見識を取り入れメンバーの一助になることを確信しています。また、姉妹JCであります須賀川JC、県央4LOMとの交流の大切さを再認識し、今一度永きに亘って育まれてきた組織間交流の歴史を紐解き、先輩方の想いを未来へと繋げていくことが大切であります。我々は今一度、現在まで続いてきた意義を知り、友情を確かめ合う中で感謝の心を持って、お互いの組織が発展できるような交流をおこないます。そして、今日までの交流の中から育まれた確固たる絆をもって、人と人、人と地域、地域と地域との繋がりを深め、互いの地域がより活性化する手法を今後の事業に盛り込むことで、さらなる地域社会の発展へと繋げていきます。

【スマートな組織運営とブランディング】

座間JCは44年という長きに渡り、組織を維持し、一般社団法人として本年で10年を迎え、先輩方が培ってきた地域からの信頼という土台の上に成り立っています。これまで培ってきた組織の信用を失うことなく、今後も組織運営をしていかなければなりません。社会の変化から、さらに注目されるようになったコンプライアンスや効率的な事業、組織運営など、役割は多岐にわたり座間JCの要として、活動を支えるだけでなく、組織の品格を保ち続けなければなりません。座間JCには2つの継続事業があり、多くの聴衆を集めるべく様々な試みがなされ、集客力・発信力が高まりつつありますが、座間市民全体として考えたならばまだまだ認知度が低いのが現状です。座間JCの認知度を向上するために、メンバー一人ひとりが広報の重要性を認識し、広報媒体やSNS等の効果的な情報発信ツールのみならず、組織の機動力を活かした新たな仕組みを構築することで、組織力を活かした発信を実現します。我々、メンバー一人ひとりが、先輩諸兄が積み上げてきた歴史や伝統に感謝の 心を持ち、市民と共に座間の未来を見据え行動することで、誰もがしあわせを共感できる座間を目指します。

【結びに】 

この混沌とした時代に我々が求められている事は、「果敢に挑む」行動です。それは責任と覚悟が伴った自らの意思による能動的な行動であると考えます。若者が「果敢」に躍動するまちには、活力が溢れています。この気概を持って「明るい豊かな社会」の実現に向けて挑戦し続ける事により、座間青年会議所は真に社会変革の原動力となる事が出来るのです。夢を語り行動に移し、最後には皆であっぱれと言いましょう。

基本方針

◆夢を語り合える仲間の構築

◆コロナ禍の青年会議所活動の確立

◆SDGsの推進・達成への貢献

◆行政と連携し、まちの未来をつくる青少年育成事業

◆他青年会議所との連携強化

◆より理解・共感を得る会員拡大活動

◆効果的な広報活動の模索と実行

◆青年会議所のネットワークを利活用した研修の受講

◆確実な組織運営と理事会運営